紙の原料について

コウゾ(楮)  コウゾは、クワ科の植物で1年に約2〜3メートルにもなり、毎年収穫できるため、古く  から和紙の原料として使われてきました。  冬の時期、コウゾを根本から刈り取り、「こしき」という道具で2時間ほど蒸し、皮を剥いで乾かします。 このようにして作られたコウゾは黒皮とよばれ、そのまま使うことも  ありますが、普通、黒い皮を除いて白いきれいな原料として使用します。  コウゾは繊維が長くて太いので、障子紙、かさ紙、たこ紙などのような、たいへん丈夫な  紙ができます。また、土佐和紙のなかでもっとも有名なタイプライター原紙の土佐典具帖紙も、コウゾから作られます。

ミツマタ(三椏)   和紙の原料として使われ始めたのはいちばん新しく、今から約390年ほど前からです。   原料として収穫できるまでに3年ほどかかりますが、収穫方法や皮剥の方法はコウゾと   同じです。   ミツマタは繊維が丈夫で細くつやがあり、1万円札に使用されています。新しいお札をさわるとすべすべしていますが、これはミツマタが使用されているからです。   また、ミツマタからは、着物で有名な京都の西陣織物の金糸や銀糸、金銀の箔合紙、書道   用紙なども作られています。

ガンビ(雁皮)   ガンビもミツマタと同じジンチョウゲ科ですが、栽培がむつかしいので自然のものを原料   にします。   ガンビは繊維がいちばん細く、強くて粘りがあります。学校で使う謄写版原紙などが作ら れます。ヤスリ版の上でガリガリと鉄筆で字を書いても破れたりしません。

ケナフ   アオイ科の一年草で、成長が非常に早く、木の5倍以上の炭酸ガスを大量に吸収して固定 する環境改善作物です。現在、日本では沖縄から北海道まで、学校や市民団体、ケナフの 会などでも多く栽培されています。 約半年間で成長し、栽培範囲も広く、短期間で多くの収穫が可能です。したがって地球環 境の視点からも最近特に注目されてきました。短期間に成長し、木材資源に替わるケナフ を原料とした紙はさまざまな分野で使用されています。 ケナフの紙は上質で強く、風合いもよい紙が出来ます。

これらの原料は、雨が多く、あたたかい土地でよく育つ植物ですから、高知県の山々は たいへん適した場所といえます。これらのことが、高知県の紙産業を発展させてきた、  土台となっています。

その他和紙の原料として、麻、イネワラ、オクラ、桧の皮、熊笹、竹皮、炭などがあります。

わりばし   使用済みのわりばし1本も無駄にすることなく、環境に優しく、資源を無駄にしない エコクロスとして再生いたしました。

 竹は堅くて弾力性に富み、柔軟性があり、繊維は丈夫で細長く、その繊維を利用して 良質の紙ができます。

原料写真